いままで、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスを勉強し続けてきた。インスティテュートを卒業してから、身近な人、会社関係の方、そしてその人たちの口コミなどで様々な人に施術をしてきた。習ったインスティテュートのアシスタントもさせてもらい更に勉強を重ねた。僕の習ったインスティチュートはCraniosacral Healing Art。他にもいくつか教えるところはあるが、不定期開催だったり、ある意味どれもとても敷居が高い。トラディショナルなクラニオセイクラル・バイオダイナミクスは、飛び込むには相当覚悟がいる。そこまでハードルを上げなくても、エッセンスを重点的に、でも中途半端にではなくチャント確信がもてるように習うところがあっても良いのではないかと考えた。自分の責任で自分の体得したことを教えたい。このワークは人間の本質を理解することがポイントで、そして効果を発揮する。今後整体やボディーワークなどをやろうとしている人や既に生業にしている人の強力なアイテムになるに違いない。そして、脱サラを考えているサラリーマンや定年間近の人たちも習いやすい仕組みがあっても良いと考えた。

 

 

 

最初、とても神秘的な、深淵なワークにみえる。触れるか触れないかというような軽いタッチ(俗にいう5gタッチ)で頭蓋骨並びに仙骨などの骨、膜、そして液を調整する。いったいどんなテクニックなのだろう。クラニオセイクラルセラピーというアプレジャーという人が世界に広めたテクニックと何が違うのか。そんな繊細な感覚をまず自分の手で感じることが出来るのだろうか。感じるだけでなくクライアントに変化を及ぼすことが出来るのだろうか。市販されている本には、解剖学、生理学、病理学だけではなく、胎生学、心理学的な表現、エネルギー、量子力学、スピリチュアル的な表現まで出てくる。

その段階で思考が停止してしまい、遠い存在で、自分とは違う世界のワークだと線を引いてしまう。でも非常に効果のあるワークであるともよく耳にする。やけに興味がそそられる。自分に習得できるのかどうか疑心暗鬼になってしまう。心理的に転移するタイプの人なんかは、このクラニオセイクラル・バイオダイナミクスを疑う人も出てくるかもしれない。そこで僕は敢えて誤解を恐れず言い切ろう。このワークは比類なき優れたボディーワークであり、心理療法的側面をもち、誰にでもできるエネルギーワークでもある。オステオパシーというアメリカで発生した医学体系のテクニックの一つだったが、その医療体系をアカデミック化するために排除されることで、また様々枝分かれし、そして独自に発展してきた。間違いなくこのワークひとつで完成された体系をもち、生涯を通じてこのワークを追及していくに値するものだと。後付けされたであろう様々なテクニックや概念は新しく出てきた理論がより正しく相性が良ければそれにすげ替えられても何も違和感なく変更可能な柔軟性をも持つ。なぜならば、ブレスオブライフという確固たるゆるぎない本質をもっており、そして何よりも、勉強して習得することに安心していただきたいのは、それが人が本来誰もが持っているものだからだ。そういう無意識の領域にあるものを意識に上げていく作業なのだと思っていただければと考えます。

 

整体やボディーワークをする人たちは”青い鳥症候群”になりやすい。今自分が習得しているテクニックでは、未知の症状に対応するには不安が付きまとう。症状をパターン化してパターン的に対応しようとする。そして、より多くのテクニックを求めることになる。自分も同じだからよくわかる。合気道という武道をやっているから猶更よくわかる。この攻撃にはこの技で対応するというやり取りでは間に合わない。敵対的な関係ではテクニックは役に立たない。むしろ相対する敵と一体感を感じる質感のもとのやり取りの方が上手く制圧できる。クライアントの症状を分析してパターン化して対処するという行為は武道の敵対的関係と似ている。テクニックよりクライアントに共感し、寄り添い、一体感をもって対応する本質を学ぶことによって質が変わってくる。クラニオセイクラル・バイオダイナミクスの何もしないということを学ぶことは、決して症状を治そうという意図と180度違うというテクニックではなく、そういう考え方と質感を学ぶということなのです。

 

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